辨 |
クサノオウ属 Chelidonium(白屈菜 báiqūcài 屬)は、1属1種。
C. majus(白屈菜・山黃連)『中国雑草原色図鑑』74
subsp. majus ヨーロッパ・西アジア産
クサノオウ subsp. asiaticum
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ケシ科 Papaveraceae(罌粟 yīngsù 科)については、ケシ科を見よ。 |
訓 |
「和名ハ草の黃ノ意ニシテ其草黃汁ヲ出ス故ニ云フト謂ヘリ、又丹毒瘡ヲ治スヲ以テ瘡(くさ)の王ナラントモ謂ヒ、又草の王ナラン乎トモ謂ヒ敢テ確タル定説ナシ」(『牧野日本植物圖鑑』)。
アイヌ名はオトンプイキナ。 |
説 |
北海道・本州・四国・九州・朝鮮・極東ロシア・遼寧・吉林・黑龍江・華北・山東・江蘇・浙江・江西・四川に分布。種としてはイベリア・北西アフリカにまで広がる。 |
切ると黄色い汁が出るが、ケリドニン・ベルベリンなどのアルカロイドを含み、有毒。 |
誌 |
古代ギリシアでは、黄疸の薬として用いた。 |
中国では、花や果実のついた全草を乾燥したものを白屈菜(ハククツサイ,báiqūcài)と呼び薬用にする。『全國中草藥匯編 上』pp.293-294 『(修訂)
中葯志』IV/290-293 |
日本では、『花壇地錦抄』(1695)巻四・五「草花 春之部」に、「草のわう 中末。花黄色成小草也」と。 |